沿革
和敬塾とは
公益財団法人和敬塾は、東京都文京区にある男子大学生のための学生寮です。
冷凍機メーカー・前川製作所の創立者でもある前川喜作が、日常の共同生活を通じて社会人としての知性と徳性を備えた人材を育成するため、昭和30(1955)年に設立しました(現理事長は前川正)。
文京区目白台7,000坪の敷地のなかで、東寮・西寮・新南寮・北寮の全4棟、約300人が共同生活を送っています。
「共同生活を通した人間形成」
を目指して
昭和30(1955)年、終戦後の人心の荒廃を憂慮した前川喜作は、「共同生活を通した人間形成」を趣旨として財団法人和敬塾を創立しました。
和敬塾の名前は聖徳太子の十七条憲法「和をもって貴しとなす」からとられ、同時に「和」は人と人の和や四季の自然に心から和むこと、「敬」は人を敬うだけでなく真理を敬うことも意味します。前川喜作は「人類に秩序と幸福をもたらすのは和と敬の精神しかない」と考えたのです。
創立からおよそ70年。その想いは変わることなく、今に受け継がれています。
和敬塾が大切にしている
3つのこと
- 挨拶の励行
- 共同生活上のルールの遵守
- 行事・教養活動への積極参加
ご寄附のお願い
和敬塾は、様々な地域から集まった、様々な大学の学部・大学院の学生が、自分とは異質の人間に囲まれた中で共同生活を送ることで、互いに様々な気付きを繰り返しながら、他人を通して自分を見つめ直す場所とも言えます。
混沌とした21世紀において、環境適応力やコミュニケーション力、人間力等の重要性が益々高まっており、今後とも社会に有為な人材輩出の要請に応えるべく、更なる「共同生活の質的向上」「公的活動の充実」に邁進すると共に、施設・設備等を充実して参る所存であります。
広く皆様におかれましては、和敬塾の育英事業にご理解を賜りますと共に、ご寄附によるご支援をお願い申し上げます。(ご寄附金額は1口3000円からお受けしております。)
何卒、本趣旨へのご賛同とご支援を賜りたく、衷心よりお願い申し上げます。
ご寄附に進む和敬塾の沿革
1946/昭和21年
- 前川喜作、「和敬会」を創設し財団法人和敬塾創設を構想
1955/昭和30年
- 3月19日 財団法人和敬塾設立発起人総会
- 12月 旧細川侯本邸敷地7,000坪・本館コンクリート建600坪購入
1956/昭和31年
- 3月 本館に塾生51名を収容、教育事業を開始
1957/昭和32年
- 4月 南寮開設(本館より在塾生が南寮に移る)
- 三笠宮崇仁親王殿下による講演「オリエント史について」(以降550回以上講演会を実施)
- 7月 西寮開設
- 9月15日 和敬塾落成式
1958/昭和33年
- 4月 北寮開設
1986/昭和61年
- 7月19日 前川喜作死去
1997/平成9年
- 2月28日 東寮開設
2005/平成17年
- 2月29日 大学院生棟 巽(たつみ)寮開設
2009/平成21年
- 2月23日 新棟完成(西寮・北寮)
- 3月 乾寮開設(旧北寮を改修)
2012/平成24年
- 2月1日 公益財団法人へ移行
2019/平成31年
- 4月1日 南寮・乾寮・巽寮の統合により新南寮開寮